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地中の脅威(2)



『くっ、くううっ!!』
 ウルトラレディの背後から、アントラーが襲いかかった。巨大な大顎を開くとユリアの身体を挟み込もうとする。閉じようとする大顎を両手で掴むと、ウルトラレディは渾身の力で大顎を押し返そうと力を込めた。力がこもった両腕が震える。アントラーの大顎とウルトラレディの両腕の力比べが続く。だが、ユリアが地面をふんばろうとする度に、砂の上で足が滑る。アントラーの巣に自ら飛び込んだウルトラレディは不利な戦いを強いられていた……
VsAntler(8).jpg

 大顎を押し返そうと両腕に力を込めながら背後の怪獣を伺うウルトラレディの眼に、異様な光景が写った。怪獣の脇腹に当たる部分の甲殻の隙間が開くと、体内から第2の大顎が伸びてきたのだ。まるで昆虫の2対目の脚のようだった。新たに出現した大顎はガチガチと不気味な音を立てながら、左右に開いてゆく。

VsAntler(9).jpg

『あうっ!』
 ウルトラレディの苦悶の声があがった。アントラーの脇腹から伸びた第二の大顎が、バネが弾けるような勢いでユリアの胴体をくわえ込んだのだ。腹部に走った激痛に思わずのけぞったウルトラレディの胸を頭部の大顎が挟みこむ。

VsAntler(10).jpg

『うぐっ! く、苦しい……な、なんて力なの……』
 2つの大顎がウルトラレディの胸とボディをきつく締め付ける。アントラーは痛みに呻くユリアの両腕を捕まえると、ねじりあげるようにして動きを封じる。ユリアは腕を引き抜こうとするが、怪獣の握力は凄まじく腕は全く動かなかった。必死にもがくが大顎から逃れることが出来ない。アントラーは全身を前後に揺すり、ウルトラレディの巨体を更に締め上げてゆく。苦痛にもがくウルトラレディの胸のカラータイマーが赤く点滅を始めていた。

VsAntler(11).jpg

「いかん、ウルトラレディが危ない! 援護するんだ!」
 戦場の周囲を旋回していた戦闘ヘリは一斉に包囲の輪を縮めると、地上の怪獣に向かってチェーンガンを乱射した。たちまち怪獣の全身に着弾の火花と煙で覆われた。だが命中した無数の銃弾は硬い音を立てて、ことごとく弾かれてゆく。怪獣には傷ひとつついていない。怪獣は人間たちの驚きを嘲るように身体を揺すると、苦悶するウルトラレディを更に締め付け続ける……

今回はアントラーのフィギュアに少々改造を施してみました……いや、実際には改造ではなくアントラーの頭部を複製して腹部に設置、不要な部分をポストワークで消去しただけですが。ポストワークとPoserでの工夫を組み合わせると面白そうな効果が得られそうではあるのですが、まだ効果的な組み合わせの方法を見つけられずにおります。今回のEXアントラーは余り違和感もなく、なかなかうまく行ったのではないかと思います ヽ(´ー`)ノ

……え? 胴体に大顎が生える理由がわからない (゚Д゚)? ですって? 進化論的なメリットが無い? あ、ありますよー、ちゃんと立派な理由がありますよー。そ、それはですね、アントラーが磁力光線を獲得した進化論的プロセスを説明してくれたら教えてあげます o( ̄^ ̄; o)彡プイッ

ただ、大顎のせいで、という言い方もよくありませんが、今回の画はカメラアングルがほとんど同じ画ばかりになってしまいました。胴体から大顎が生えているという構図がどうにもシュールなので、胴体部分の「大顎その2」がちゃんと映るようにしないと、シーンの意味がさっぱり分からくなってしまうのです。見せ方までもうちょっと考える必要があったようです…(;´Д`)ウウッ…

うーん、実は単に「アントラーに大顎が2つあったら面白いじゃね(・∀・)」という思いつき先行でやらかしたので、他の諸問題・課題は全く考えていなかったのです。やはりもうちょっとシーンの構成とかエフェクトを考えてから、作成に移ったほうが良かったかもしれません……まぁ、そんな難しいことを考えて作ったことは一度もないのですが
(´Д⊂ヽ
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非公開コメント

まさかのEX・・・(゚A゚;)

いやいや、これは素晴らしい進化ですよ。もしここに第二の敵が現れたとしたら・・・。つまりどこぞのいやら・・・悪い宇宙人の陰謀ではないかと私は思います。4枚目の状態なんてまだ元気一杯のユリアが完全に動けなくされてるわけですからね。もう夢が広がりまくりんぐ。(゚∀゚) 

ただ、EXアントラーさんとしてはこれ以上何も出来なくて悲しそうです。「なんでワシこんなに頑張ってるのに背中しか見えへんねん」みたいな。だから別の箇所にもうひとつ何かを生やせば色々と解決するのではと思うのですが、それが何なのかは私にもよくわからないのです。困った困った。(´ー`* )

まさかのEX2・・・(゚д゚lll)

マキシモさまが言われている別の箇所から生える何かとはアントラーの○殖器ですね。
いやぁNANASiさまが答えるから分かりました(キンコーン)。
冗談はさておき、巨大感が素晴らしいやら、すごいやら・・・。
いつもながら脱帽です・・・・・・・・。(>_<)

いててて

ユリちゃんに大あご食い込んでませんか~痛そおおお☆  

ふう、落ち着いたw

それにしても斬新ですな、腰から大顎…ふつう考え付きません
おっさんのブルまだいるしw 

No title

うーむ
これはすごい(・o・)
目がテン・・・・そしてウロコが落ちていくようです。
発想と表現力に脱帽^^

ご感想をいただき、ありがとうございます

>マキシモ 様

ご感想をいただき、ありがとうございます。

記事の本文で書くのを忘れたのですが、「EXなになに」はゲームの「ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH」に登場する改造された怪獣の事だったりします(EXアントラーはゲームに存在しませんが)。たしか、EX怪獣はバルタン星人に改造されたという設定だったと思います。今回のEXアントラーもウルトラレディを倒すべく、バルタン星人に改造されたのかもしれません。

しかし、確かにアントラーの立場がアレですね。全く動く余地がなくなってしまうという……そんなアントラーの立場を解決できる身体から生えるもの?……( ゚д゚)ハッ! わかりました。親知らずですね! (・∀・)ノ

>なかカジ 様

ご感想をいただき、ありがとうございます。

いやぁ、惜しい。実は正解は「親知らず」だったんですよ。あれは生える時、凄く痛みがあるそうですね。もしかしたら、そこに反撃のチャンスが ( ゚д゚)!?

巨大感の表現は未だにさっぱりという感じです。とりあえず周囲に色々なものを配置して、比較によって巨大感を表現するという方法をとっているのですが、何故かサイズを厳密に計算して配置すると、逆に不自然に見えるという現象に悩んでいます。5枚目のヘリなんかはサイズをちゃんと計算すると、小さすぎて比較の対象にならず、巨大感のだしようがなくなってしまうのです (´Д⊂ヽ リアルすぎてもデフォルメし過ぎても駄目みたいです。どうしろと……

>kuro 様

ご感想をいただき、ありがとうございます。

えー、アントラーの大顎がユリアの左胸に食い込んでいる、というか突き刺さっているというデマが視神経から出されていますが、鵜呑みにしてはいけません。両目を閉じて心眼でディスプレイを見て頂ければ、今回の画に全く何の手落ちも修正ミスもなかったことが分かっていただけると思います。ハイ。

あと、おっさんはさすがにもう逃げたんじゃないでしょうか。徒歩で。車を使わなかったのは、えーと、ガソリン代がもったいなかったからでしょう、きっと ヽ(´ー`;)ノ

>にゃん 様

ご感想をいただき、ありがとうございます。

怪獣の改造(?)は以前から試みてはいたのですが、質感や造形の問題、私の技術の未熟さの為になかなかうまく行きませんでした。今回のアントラーがそれなりに上手く行ったのは、もとのフィギュアの造形が優れていたからだと思います。大顎の根本(?)の造形が詳しく作られていたお陰で、違和感の少ない感じになりました。

……ただ、なにぶんフィギュアそのものに変更を加えたわけではないので、アングルを変えるとすぐに破綻してしまうのが難点(というか致命的な欠陥)です。まだまだ研究の余地が山ほどあるのが現状のようです (;´д`)トホホ…

久しぶりのコメント投稿になります(´・c_・`)

人間を助けてあげてるその隙に後ろから襲われるというこのシチュ、非常に素敵ですね(*´ー`*)アントラーの顎が2つ… ナイスピンチ要因ですです。 言われるまで2つ顎が改造だと気づかなかったのはナイショ(・・;)))

No title

アントラーさんが磁力光線を手に入れたのは、デスラー総統がヤマトをガミラス本星に引き込むためですよ (棒)

コメントをいただき有り難うございます

>ひめ 様

お久しぶりです。
ご感想をいただき、ありがとうございます。

やはり心に愛がなければスーパーヒーロー、というかウルトラヒロインではないのでしょう。この種のハンディキャップのある状態でのピンチシーンは、特撮系のヒロピンでは王道の一種と言ってよいのではないかと勝手に思っております (・∀・)

顎2つは意外に違和感なかったので、自分でも驚きました。ただ、もうちょっと見せ方にも工夫をするべきだったなあぁと反省をしております。

>ヒンデンブルグ三世号 様

コメントをいただき有り難うございます。

漫画「ウルトラマンSTORY 0」では、アントラーと戦っていたゾフィーの身体に砂鉄が付着していた為に磁力光線の影響を受けるという展開だったと思うのですが、でもそれなら砂鉄だけが吸い寄せられるはずですよねぇ。ゾフィーが凄い脂性で砂鉄が体にぴったりくっついていたとかそーゆーことなんでしょうか? 磁力光線は出してる方も受けてる方も謎だらけです。
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