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新ヒーロー蒼天に死す!その8

YuriaVSKingjoe(16)

 キングジョーは引きずりあげたユリアの体に両腕を回して、胴体を抱きすくめた。力を失ったウルトラレディの体が、ロボットに力なくもたれかかる。
「見るがいい、地球人どもよ! 我々ペダンに逆らう愚か者の末路を!」
 拡大されたペダン星人の声と共に、キングジョーは両腕でユリアの胴体を締め上げ始めた。機械の両腕が駆動し、ウルトラレディの体を折り曲げてゆく。

YuriaVSKingjoe(17)

「あぁ……うぅ」
 ベアハッグで強烈に締め上げられ、ユリアは痛みに呻いた。だが既に抵抗する力は残されていない。めきめきと全身が砕かれてゆく音と共に、深紅の巨体が弓なりに反り返ってゆく。
 キングジョーの両腕に、更に力が加わった。苦痛と全身が軋む音が強くなる。苦悶に食いしばった歯の間から、弱々しい呟きが漏れた。
「も…う、ダ…メ……」

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新ヒーロー蒼天に死す!その7

YuriaVSKingjoe(14)

 動かなくなったウルトラレディに馬乗りになったまま、キングジョーが両腕を振り上げ、顔面のランプを明々と光らせた。ペダン星人の拡大された声が、高らかに響き渡る。
「見るが良い! 地球の人間ども。お前達の守護者の、この惨めな最後を! ウルトラレディといえども、我らペダンの敵ではないわ!」
「ああっ! そ、そんな……」
 息を詰めて闘いを見守っていた人々の間から、絶望の呻きが漏れた。今まで何体もの怪獣を倒してきたウルトラレディ・ユリアが、敗北したのだ。無敵の巨人は両手足を地面に投げ出し、光を失った瞳を空に向けたままぴくりとも動かない。砕けたカラータイマーから飛び散ったエネルギーが、まるで鮮血のようにユリアとキングジョーの巨体を濡らしていた。

YuriaVSKingjoe(15)

「……だが、まだ足りんな。お前達の無力がはっきり分かるよう、目の前でこのウルトラレディを粉々に砕いてくれるわ」
 キングジョーは立ち上がると、ぐったりとしたウルトラレディの肩とウルトラホーンを掴み、無造作にその巨体を引きずりあげた。

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新ヒーロー蒼天に死す!その6

YuriaVSKingjoe(11)

 鋼鉄の指が、万力のようにカラータイマーを締め付ける。巨体に下敷きにされ身動きできないユリアの両脚が激痛にびくんと引きった。
「ぎゃああああっ! ああうあぁっ! あああああっ!」 
 ユリアは胸に食い込むキングジョーの左腕に何度も拳を叩き付けた。しかし、鋼鉄の柱を叩いた様に小揺るぎもしない。
「放せっ! 放せえぇっ! このおおおおおっ!」

YuriaVSKingjoe(12)

 キングジョーは身体を押し返そうとするウルトラレディの左腕を易々と引きはがすと、左手の指をぎりぎりとカラータイマーに食い込ませてゆく。激しく点滅するクリスタルが軋む度に、漏れ出るウルトラレディのエネルギーがキングジョーの指を灼く。しかし、痛みを知らないロボットは指先から立ち上る煙を無視して、更に強くカラータイマーを締め付けるだけだった。

YuriaVSKingjoe(13)

 ついに、ばぎんと耳障りな音を立ててカラータイマーが砕けた。機械の指の間から、エネルギーが閃光となって飛び散る。
「ひぎっ!!」
 悲鳴と共にウルトラレディの全身が激しく痙攣し、陸に放り上げられた魚の様に跳ね上がった。

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新ヒーロー蒼天に死す!その5

YuriaVSKingjoe(9)

 白い光の幕を突き破ってキングジョーの銀色の腕が伸びた。巨大な掌がユリアの頭部を鷲づかみにする。銀色の指を強烈に締め付けると、ユリアの頭がぎしぎしと軋んだ。
「そ、そんな……。あぐぁっ!」
 ユリアは悲鳴を上げた。キングジョーは無傷だった。ビームが直撃した頭部に煙を漂わせているが、装甲版の表面には焦げ目すらない。
「驚かせおって……キングジョー! この小娘を完全にひねり潰してしまえ!」
 キングジョーはウルトラレディの頭を地面に押さえつけると、左腕を伸ばす。その指が激しく点滅するカラータイマーを掴んだ。
「そ、そこはっ……! あぐうっ! きゃぁぁぁぁっ!」
 逃れようと身体を仰け反らせるウルトラレディを押さえつけると、キングジョーはカラータイマーを掴んだ指に力を加え始めた。機械の指がカラータイマーを圧搾してゆく。きし、と堅い音がする度にユリアは激痛と恐怖に悲鳴を上げた。

YuriaVSKingJoe(10)

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新ヒーロー蒼天に死す!その4

YuriaVSKingJoe(7).jpg
「がっ! かはっ、げほっ!」
 キングジョーが自分の体液に激しくむせるユリアを、機械の眼で冷酷に見下ろす。
「くくく、ウルトラレディ。キングジョーの力はこんなものではないぞ。貴様にはこれから……」
 ペダン星人の声を、ユリアは聞かなかった。上半身を持ち上げると、キングジョーの銀色の身体を真っ直ぐに見上げる。身体を持ち上げるだけで、全身に激痛が走る。彼女は全身に残された全ての力を、頭の二本の角、ウルトラホーンに集中させた。
「あんたなんかに……!」
 エネルギーの高まりと共に、ウルトラホーンが眩く輝き始める。ユリアは苦痛の震え抑え、両腕を額の前に構えた。彼女に残された最後の一撃。狙いは正確でなければならない。
「負けるかぁっー!」
 眩いエネルギーの束がキングジョーの顔面を直撃し、光と熱をまき散らす。ペダン星人の声もそのノイズの中に飲み込まれていった。

YuriaVSKingJoe(8).jpg

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